猫を飼い始めたばかりの方の中に、毛玉を吐く様子に驚いてしまう飼い主は多いと思います。
いきなり体を痙攣させ、ケポケポと胃液と共に毛を吐く様は慣れていないとショックを
受けるでしょう。
今回は猫が毛玉を吐いてしまう原因と、その対処法についてお話したいと思います。
基本的に生理現象なので、慣れていない方は嘔吐する現場に遭遇しても落ち着いて、
優しく対処してあげましょう。
毛玉を吐く原因について
猫には舌で自身の体を舐め体温調節をしたり毛並みを整えるといった、
グルーミングと呼ばれる毛繕いの習性があります。
猫に舐められるとザラザラしてるのが分かると思いますが、舌に小さな突起が多くあり
それによって抜け毛を絡めとります。
その際に飲み込んでしまった毛は通常は便と共に排出されますが、上手く消化しきれず、
胃の中に異物として残ってしまうとボール状になり結果、毛玉として吐いてしまうのです。
※必ずしも玉として吐き出すわけではありません。
毛玉の大きさは通常10円玉サイズですが、長毛種か短毛種かによって多少異なります。
吐き出す頻度が1週間に1度程度でしたら特に問題は無いかと思いますので
深刻にならなくて大丈夫です。
※吐き出した際の胃液の色が赤やピンクの場合内臓で出血を起こしてるので病院に行きましょう。
ただし、以下の場合もなるべく早く病院に連れて行ってあげてください。
- 毎日毛玉を吐いている
- 食事も一緒に頻繁に吐いている
- 毛玉を吐いた後に食欲を無くしている
- 明らかに元気がない
- 吐こうとしているけど上手く吐けていない
トラブルが発生している可能性が高く、毛球症になっていたら大変です。
毛球症とは、胃の中で毛玉が増大していることで嘔吐や便秘を引き起こしたり、腸管を詰まらせ
てしまい腸閉塞になってしまう症状です。
一日でもそういった状態が続くと命に関わることもあるのでとりあえず様子見、
などと考えずにすぐに病院に連れていきましょう。
毛玉の対処法
上記のような状態になってしまわないように対処法をいくつか挙げます。
ブラッシング
一番メジャーな方法としては、こまめなブラッシングがあります。
頻度としては出来るだけ毎日が望ましいですが、最低でも週に一度はしてあげてください。
時間は一回につき3~5分程で、やり過ぎは逆に皮膚を傷つけてしまったりストレスを与え
脱毛などに繋がってしまうので注意が必要です。
猫の舌が届かない場所や毛の柔らかい所を丁寧に行ってあげてください。
- のど
- 顎
- 背中
- お腹
- お尻
ただ、ブラッシングをしても猫はグルーミングを行うので無理に回数を増やさないように
しましょう。
※ブラッシングにより飲み込む毛の量を減らすことが重要です。
毛玉対策の食事を摂らせる
毛玉対策のされたキャットフードが市販されており、それには食物繊維が多分に含まれている
ことからメリットがあります。
- 腸内環境を整え毛玉を便と排出しやすくする
- 被毛の状態を整え抜け毛を減らす
普段の食事を変えることで改善されることもあるので、是非合うものを探してみてください。
猫草を食べさせる
ペットショップや量販店に販売されており、猫草はただのおやつではなく、
草の細かいトゲが胃の中を刺激することによって嘔吐しやすくなる効果があります。
逆にトゲで胃の中の毛を絡めとることにより便からの排出を狙うことも出来るので、
一考の価値があると思います。
まとめ
猫が毛玉を吐いてしまうのは、自身を毛繕いしたことによる結果なので心配はいりません。
しかし吐き出す回数や様子がおかしい場合は、胃の中等でトラブルが起きている可能性があるため
すぐに病院に連れていくことが命を救うことに繋がります。
基本的にブラッシングで対応してあげて食事でも毛玉の対策を行えるので覚えておいてください。
猫を飼い始めたばかりの方は急に愛猫が嘔吐し始めることでびっくりするかもしれません。
そんな時に床を汚されても絶対に叱ってはいけません。怒られたことでこっそり陰で吐く癖が
ついてしまい、病気になっても気づけなくなってしまう可能性があります。
そんなことにならないようちゃんと知識をつけ、優しく面倒を見てあげましょう。
今回の記事が参考になれば幸いです。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
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